コナミの大ヒットホラーアクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」シリーズ。
日本だけでなく海外からも高い評価を受けていた同シリーズですが、
2010年には「キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ」というタイトルでMercurySteamが開発を担当することになりました。
そして本作以降の悪魔城ドラキュラシリーズは全てMercurySteamによって開発されましたが、いったいどのような会社なのでしょうか?
ここではMercurySteamの基本情報から「悪魔城ドラキュラ」シリーズの生みの親であるコナミとの関係まで真相を深掘りしていきます。
▼「MercurySteam」社の概要
会社の正式名称 |
Mercury Steam Entertainment S.L. |
会社住所 |
スペイン・マドリード (Calle Lanzarote, 19. San Sebastián de los Reyes 28703 – Madrid, Spain) |
会社設立年 |
2002年 |
事業内容 |
PCゲーム開発 |
会社代表(兼CEO) |
Enric Alvarez |
従業員数 |
160人 |
会社ホームページ |
http://www.mercurysteam.com |
MercurySteamはスペインのゲーム開発会社であり、「Severance: Blade of Darkness」などのビッグタイトルを手掛けてきたRebal Act Studiosの有志たちにより設立されました。
そのため設立当初から、MercurySteamは現地のゲーム業界でポテンシャルを高く評価されています。
設立メンバーが元々悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)シリーズのような、横スクロール型ダンジョンゲームで成功していたこともあり、
悪魔城ドラキュラシリーズのリメイクに高い関心を持っていたそう。
MercurySteamは2005年にPC向けソフト「Scrapland」、そしてその後に日本未発売の「Zombies」や「Clive Barker’s Jericho」をリリースし、
前評判に負けない圧倒的なクオリティを見せつけます。
そしてそれに目をつけたのが日本ゲーム界で長年トップを走り続けていたコナミ。
というのもコナミの元プロデューサーであったDave Cox氏が評判を聞きつけてMercurySteamに移籍していたこともあり、
元々持っていた悪魔城ドラキュラシリーズのリメイクに対する熱意がさらに高まっていたのです。
そしてMercurySteamによる開発、コナミによる販売という形で悪魔城ドラキュラシリーズのリメイク作品「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」がついにリリース。
PCゲームに定評があるMercurySteam開発ということもあり、悪魔城ドラキュラシリーズで初となるPC対応ソフトとなりました。
MercurySteamの確かな開発力によって案の定大ヒットを果たし、3年後には「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 宿命の魔境」、
そしてそれからわずか1年後には「悪魔城ドラキュラ ロード オブ シャドウ2」をヒットさせ世界のゲーム業界から一気に注目を集めました。
さらに2021年には任天堂からその実力が認められ、「メトロイド」シリーズの最新タイトルを共同開発することも決定。
ますますMercurySteamの今後の活躍から目が離せませんね!